(杉)
(ヒノキ)
昨日は里山での、倍音メディテーションのクラスで、新年会でした
参加者のお一人と二人になる機会があり、
障害児童の思春期問題について、体験からシェアさせていただいていました
そうしてコミュニケーションが取れた後で、
里山の環境について、思い切って聞いてみたんです
『ここの里山は杉の産地として有名ですが、そもそも昔から杉が名産なのですか?』
その方は以前、行政のお仕事をされていたので詳しく教えてくださいました
「すでに江戸時代から、ここの杉は経済と関係しており、
江戸地域に川から杉材を運んでいた」というのです。
続けて「その前はもしかすると雑木林だったかも知れません」
花粉症状は、政府の政策による経済林の失敗から生まれた病気なのに、
どうして対策が立てられないか 私は不思議で仕方がなく
筑波山の森の再生活動に5年関わってわかったことをお話ししました
内側の人間からの言い分では、山を持っていない部外者に対しては、
理解できないこともある
「父やお爺さんの代から育てて、残してきた山林を簡単に伐採できない財産なのだ。若い人たちは今の山を管理することに意味を見出せないので、山は荒れていく一方だともわかっている」
これは持ち主の祖先への思いなので、行政はそれ以上 手が出せないと言います
できることは、強く間伐して被害を少なくすることや、間引きすることを始めているそうです
広葉樹などは根っこが広がって、土壌を抱えるので、
災害時の土砂崩れの予防になることも 理解されていました
皆わかっていて 山主の思いが昇華するのを待っていることが
よくわかりました
そしてこの森の問題は、若い世代まで答えが出ない(経済主義が終わらない)ことも
理解できました
(マクロの自然界とミクロの人間界は共鳴しているからです)
害獣の活動もされている方だったので、広葉樹は餌のドングリが豊富になる件を
尋ねてみました(水の濾過の話はできなかったな)
すると
これ以上 餌場が増えることは望んでいない
すでに人里の畑の餌場を見つけてしまったので これ以上餌場を増やすことは、
害獣を減らすための策にはならない
意外な答えに思えました
アメリカでは、カナダのオオカミを数頭放して 害獣駆除の問題に終止符を打ちました
(生態系を戻した策です)
日本はいつ どのような対策で終止符を打つのでしょう
もともと四つ足の肉を食べるのが 得意ではないので、積極的に関われませんが、
家畜肉とジビエ精肉業者の 混在がすでに広まっていると他の地域の里山からも伺うので、
特に里山では 害獣との混在のためジビエ料理が文化になることを
見守りたいです
#花粉症
#害獣
#森の再生