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序論ー新旧の脳の間には、常に摩擦(刺激)が生じる

大脳皮質は、習得した文化的な行動、自我意識、そして時間感覚に対する神経医学の基礎である。大脳皮質は発生学的には、人間が爬虫類や下等の哺乳類と共有する、反射作用、本能(食本能、生殖本能、逃走もしくは攻撃反応)、生活リズム(体内時計)と関係がある旧脳よりはずっと若い。文化によってプログラミングされた新脳は、抽象的で道徳的な要請を持つために、旧脳と摩擦を起こす。内面の動物本能と内面化した文明(文化)との間の緊張は、あらゆる種類の肉体の不調を招く。精神的な相互作用とともに、消化不良、睡眠障害、背中の凝りなどである。

非物質である精神的な信号と身体的な反応の間の切り替え中枢は、「脳の中の脳」である視床下部である。驚き、不安、恐怖が危険を察知したとき、視床下部は自律神経系を可動化する。
同時に視床下部は、内分泌系にメッセージを送る。下垂体腺は下垂体からシグナルを受けとり、他の腺すべてにそれを伝える。

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私たちが目で捉えたことや聞いたこと、
すべてが自分に影響されたこととして記憶されていること。
そしてそれらの刺激が私たちの身体的反応を起こしていることが、前回は書かれていました。
今回、新旧の脳の間で摩擦(刺激)が起きて、不調を招いている。とされていました。

言い換えると社会現象によって「情報に影響された自分」は、
古い価値観と新しい価値観の間で常に摩擦(刺激)が起きて、
情報の入れ替えが柔軟に行われているようですね。

その柔軟さが無くなってくると、身体がそれらの情報刺激に反応するとき、
違和感として「自分の中で受け入れられない」のでしょう。

それはその方のキャパシティーであるし、
今までの常識から外れる情報や突発的な情報によって起こる、身体的化学反応なのかもしれません。
また、老化による脳の硬さも考え方の硬さに通じますし、考え方の硬さが身体の硬さに通じていきますね。

すると新しいものを生み出せなくなってしまいます。

「恐れ」に対する信号を例にとってみましょう。

その方が想像しているときはまだ事実ではありません。
ただずっと緊張状態が続きますので身体は想像によって硬直を起こします。
この硬直が続くと実際の「恐れている事象を引き寄せる」ことが生まれます。

しかし「真実」という情報が与えられたとき、
その方はご自身の思い違いを改められ、安心したとき身体の緊張が解かれたりします。

このように一つの例ですが
「情報」とは人の身体を左右する要因となっているのです。

また「恐れ」の克服には別の方法もあります。
スポーツや人前でのパフォーマンスなどは、何度もなんども繰り返し練習をして本番を迎えたとき
「時間」という自分に与えた忍耐力が強さを生み、「恐れ」ていた事象を緩和します。

なかなか摩擦(刺激)が緩和されない人の例をとってみるとその人には、
行動パターンが見えてくるでしょう。

例)
・なかなか忍耐強く、やり続けられない。
・一つのことに集中できない。
・「情報収集」に時間をかけられない。
・思い込みを手放せない。

などは、自分の「恐れ」(緊張)を解放するために邪魔をする行動パターンになります。
その人のパターンを見つけて着手できるようにすると「恐れ」が解放され、身体の緊張が緩み、リラックスがもたらされたり。様々な内分泌や神経系に良い信号を送ることができます。

私たちの心理行動の見直しは、それまでの不調和を変容させます。

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反応を引き起こす信号が消えると、これら極度に複雑で互いに絡み合った反応はすべて落ち着く。




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by kotohoginohibiki | 2018-02-19 17:41 | 「魂の植物」を読み解く | Comments(0)

ライフエネルギークリエィティブディレクター*岩崎恵美(エネルギーワーク・音叉セラピー・フラワーエッセンスセッション・リフレクソロジー・絵本作家(& ARTSワーク) ☎03-5941-6503 http://kotohoginohibiki.com (木日定休)


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