天命の病気−1
2018年 03月 02日
天命の病気−1
バッチはワクチンで成功を収めた。患者の多くで慢性の症状がはっきり消えた。
彼はきっと豊かになり、専門分野の高い評価を受けて、柔らかいクッションの上でゆったり休養することができていただろう。しかし、運命は彼に別の道を用意していた。
第一次世界大戦が荒れ狂っていた時、彼は400床のベットを受け持って負傷者を看護していた。まさにこの張り詰めた状態の時、1917年の5月、彼は手痛い運命の打撃を受けた。妻がジフテリアで死亡したのだ。疲れ切った医師の体調は決して良くなかった。2ヶ月後ひどい喀血で倒れ、深い昏睡状態に陥ったのは、特に驚くべきことではなかった。診断は悪性の脾腫であった。すぐに手術が行われ、余命わずか3ヶ月という暗い予測が下された。3ヶ月だって!? ライフワークが今始まったところだというのに!
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時として、人は大きな壁にぶつかります。
それが病気であったり、大きな苦しい体験として与えられるように。
特に「死」を体験した人、「死ぬ思い」を体験した人にとって、
残された人もともに「死」を体験していることを忘れがちです。
仏教用語ですが「供養」とは、「死」んだ方とともに、残された方々も共に養われる時間を費やすこと。ご住職から伺った話です。
祖母の「死」によって、自分自身も病気になり5年を病院へ通院する日々を送りました。
「死」によって。
そう気がついたのは、私の病気がこのフラワーエッセンスによって治癒した時でした。
「秘教」では、健康な時こそ死について考えましょう。と言っています。
現在では”死生学”という言葉も耳に入りやすくなりました。
”死に対する考え方の教育” が治療グループが主に行う仕事だと教えられます。
「どのように死んでいくのか?」 という問いは 「どのように生きていくのか?」なのです。ですから「死」を体験した人は、立ち止まらされるのであり、生き方を気づかされるのです。
命をどのように生かし、どのようにあなたは生きていきますか?
あなたの魂はそのままで良いといっていますか?
「秘教」によると肉体の「死」を決定するのは、魂だと言われています。
肉体が魂と繋がるには、完全に無執着で奉仕を行うことです。
私も奉仕をしたいと思うようになって、無執着であるかはいつも自分に問いただされます。
自分の行いは、自分個人の利益につながることではない奉仕であるかどうかです。
フラワーエッセンスは、肉体と精神をつなぐものです。
このツールを使う人たちは、ハートである魂が肉体と精神を繋いでいることを理解し始めます。
そして、魂が喜ぶ生き方に変容していくのです。
バッチ博士が余命わずか3ヶ月と告知されたのち、
彼は落ち込むのではなく、残された数週間を研究に捧げました。
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かろうじてベットを離れることができるようになって、もはや自分の体をいたわることなく、深夜遅くまで働いた。いずれにせよどうでも良かったのだ! 不思議なことに彼は仕事を通して新しい活力を得た。日々の体調が良くなっていくのを感じた。手術に立ち会ったある医師が、数週間後偶然彼に会い、まるで幽霊を見たように驚いて叫んだ。「おお、バッチ君、とっくに死んでいてもおかしくないのに!」
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