ことほぎの響き

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「魂の植物」ー体験から導き出した新たな道

「バッチの花療法への新しい洞察」
体験から導き出した新たな道

有名なスコットランドの学者、ウィリアム・カレンの治療薬に関するテキストを翻訳しているうちに、キナ根について書かれた作用が正しいのか、疑問が浮かんだ。その作用を自分で経験してみるために、とっさにハーネマンはこの辛い樹皮をごく少量飲んでみた。足と指先の冷え、震え、けだるさ、喉の渇きに襲われ、特有の悪寒はなかったものの間歇熱(カンケツ熱:高熱と平熱とが数時間から2日おきぐらいに繰り返される発熱の型。マラリア・回帰熱などでみられる。)に似た全ての症状が現れ、そして次第に消えていった。そこで閃いたのだ!本当に効く薬は、健康な人間に一時的に、病人に現れる同じ症状を生じさせる。つまり病気の症状を抑える「逆症療法」の薬ではなく、似た反応を引き起こす薬が真に特異的な薬なのだ。

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その時代の指導的医師、医学著者であったウィリアム・カレンの訳した書籍によると、
ハーネマンが初めてホメオパシーの主原理である同種の法則について記述したのは1790年であった。

脚注の中で、キナ皮(キニーネを抽出する)のマラリアに対する効力は
その苦味と収斂性にあるとするカレンの見解に対して、ハーネマンは争議した。
ハーネマンは他にも同じように苦味を持ちながら、マラリアの治療に全く効目のない物質は数多く存在していることから、これが効果の原因ではないと断言した。

そして彼はキナ皮を自分自身で繰り返し服用し、薬草の毒性に身体が熱、悪寒、その他マラリアに似た症状で反応した過程を説明した。
(日本ホメオパシー医学協会より)

このエピソードからわかることは、ハーネマンは
ただ言われた通りのことを実践するだけの医師ではない。ということです。
実際に体験から導き出し、確信を持ってウイリアム・カレンの論じた同種の法則が
自分のこれからの研究に値すると直感したのでしょう。

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こうして、ホメオパシーの思想(ギリシャ語 homoeo=同じ、pathos=苦しみ)が治療原理として発見されたのである。


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by kotohoginohibiki | 2018-03-13 19:39 | 「魂の植物」を読み解く | Comments(0)