ことほぎの響き

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「魂の植物」ーホリスティックな医療へ

「バッチの花療法への新しい洞察」
ホリスティックな医療へ

ギリシャ医学の父であるヒポクラテスは、パラケルススと同様に、治療薬とそれに相応する病気は共通の、識別できる特性を示すはずだということを根本的に認識していた。また中国人、インド人のような古くからの民族、他の偉大な治療伝統の継承者たちも、自然と神と普遍的知恵(どのように名づけようとも)は、ヒーラーに示唆を与え印を植物、石、動物に見つけていると確信していた。記号論として、治療薬のこの識別方法は思想史に残っている。

中世後期、とりわけルネッサンス時代には、この象徴的な内なる意味はもはや理解されなかった。
原始民族の医術を調査した民族植物学者たち、これらの薬草の作用物質を調べた実験助手たちが驚いて認めたところによると、たいていの記号は暗示された作用と一致するのだ。記号論は植物の霊、占星術、占い棒、薬草魔女とまじない師のどぶろくとともに、名神のガラクタ置き場に追いやられてしまった。人々は物質的な説明を求め、礎石を追いかけて、ついに科学的な分析へとたどり着いた。

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この本に触れてもいますが、日本で有名な例とすれば
柳は消炎、鎮痛、解熱に使われます。柳は水辺に生息しています。
湖や池、川沿いを散策してみてください。
水を使って起きる症状、水辺で蔓延する症状に柳は使われてきました。

解熱鎮痛剤として有名なアスピリンは柳の樹皮のアスピから抽出したサリチル酸をヒントに合成された白色無臭の薬剤と言われてるのですが、1世紀にわたって熱と痛みの薬として世界中で服用されています。

このように植物はその環境にあったものが生息するので、その環境に住む人たちに薬効効果も高い。
というのが現在のハーバリストたちの常識となっています。

余談ですが、今から13年くらい前までイギリスでは薬草を扱う人達を「魔女」と呼んでいたそうですよ。
ハーブの先生から聞いてびっくりでした。

ドクダミの名称は「毒矯み」(毒を抑える)から来ている。という説があるのも記号でしょう。
植物の名前がどのように付けられたのか。ハーバリストたちは研究しますね

しかし、ハーネマンやバッチがこれまでの民族医学、伝承医学と違うのはそれらの薬効を知った上で、
精神的、情緒的、肉体的の変化(治癒)が可能かということでした。

ただの伝承ではなくこの意識こそが、ホリスティックな医療へと導いたのですね。

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思いがけなくハーネマンはその記号を再発見したが、臓器や症状との外見の類似性ではなく、内的な作用に基づいていた。ある薬が健康な有機体に引き起こすことのできる症状は、病気の症状に類似するに違いないと認識し、薬の化学的・機械的な分析に配慮する必要のない方法を発展させた。これは自己実験における物質的な次元ではなく、薬が引き起こすことのできる精神的、情緒的、肉体的変化が彼には重要であった。これで、彼はホリスティックな医術への手がかりを生み出したのだ。


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by kotohoginohibiki | 2018-03-14 13:17 | 「魂の植物」を読み解く | Comments(0)