「魂の植物」 特別なときに特別な場所で、感じ取れる魂であること
2018年 04月 21日
特別なときに特別な場所で、感じ取れる魂であること
5月の初め、彼は煙を吐き続けるうるさくてせわしない大都市をついに後にした。彼の祖先であるケルトが、5月の初めベルテイン(Beltaine)を1年の再出発として、光と太陽の神 Belenosと三位一体の自然の女神との結婚式として祝ったのは決して偶然ではない。この時期に自然が自らを飾るように、当時は人々も髪に花を編みこみ、他にで健やかに沐浴し、巨大な祝いのかがり火を焚き、そのなかで古い不要物を燃やし、神の夫婦の、天の光と湿った豊穣な大地の統合のシンボルであるメイボールを飾った。ベルテイン際は回転する時間の輪の裂け目と見なされていた。春分と夏至の中間地点である。
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「ケルトの木の知恵」より

古代シュメール人の女神ベリリは、月と恋と黄泉の国のほかに、すべての木を司っていました。このベリリの配偶者がベリという名のヤナギの神で、ベリはケルト人も信仰するようになって、太陽の神、そして生と死の神でもあるベリンとなりました。
夏の到来を祝うベルティネ際(4月30日〜5月1日)に燃やされる大かがり火は、
そのベリンに捧げられていました。
ところで、このベルティネ際は、さらに時代をさかのぼると月の女神や水やヤナギの魔法に捧げられていました。ところがいつしか父権主義的な太陽信仰が取って代わり、水や月といった女性の神秘的な力が玉座を追われて、火や太陽など男性的なエネルギーが主役を演じるようになったのです。火と水の儀式となったベルティネ際ですが、今では井戸や泉にも捧げられています。
ベルティネ際は、2番目の「節季厄払いの日」に当たります。
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このような魔法の瞬間に、ひとつの時期がもうひとつの時期と交代するとき、「もうひとつの世界」の存在である妖精、神々、祖先たちが、こちら側の絵買いに影響を与えることができる。同時に、繊細な彼岸の人々は、彼岸からのインスピレーションを感じるのだ。
エドワード・バッチがそのようなストーリーに、自分が取り込まれていると信じていたかどうかは疑わしい。結局、彼は現代的な人間だったのだ!しかしながらすべての文化は、現代の物質的な方向性を持つ文化は例外として、特別なときに特別な場所で、魂の深淵にいる祖先たちが予感(インスピレーション)として現れ、理想的な判断ではもはや手の打ちようがない状況において、道を示してくれることを見抜いている。
ウェールズはバッチにとって「形態形成の場」であり、彼の出身地であることと、魂が成熟していたために、その場とバッチは共感し共鳴することができた。
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