「魂の植物」 四つの基分点
2018年 06月 30日
四つの基分点
1年のうち四つの基分点は強い魔法の性格を持っている。つまり至(夏至と冬至)と昼夜平分(春分と秋分)である。しかしさらに強いのが、これらの時点のそれぞれちょうど真ん中にある四つの時期である。すなわち2月初め、5月初め、8月初め、11月初めだ。
5月1日(または5月の満月時)のべルテイン祭と、11月1日(または11月の満月時)のサマイン祭はその年の「夜明け、黄昏」とされた。
五月祭では自然が新しく生まれかわり、自然の霊が激しい歓喜とともに大地の懐からほとばしりでるとき、人間も動物も歓喜で熱狂する。逆の祝祭は死者の祭サマインである。暗い半年が始まり、闇の冥王が支配する。自然は喪に服し、冷たい灰色のベールに覆われる。薬草も野菜も摘んではならない。
この二つのケルトの大祭を、協会はいかがわしい魔女の祭とみなした。
けれどもやがてこの大祭は、啓示の祝祭である聖霊降臨祭と万聖節(万霊祭)として日の目を見た。
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東京でも5月、国府である大国魂神社では”くらやみ祭”が有名です。
最近パワースポットとして賑わう京都の鞍馬寺の新緑の5月の満月の夜は、全てのものの目覚めのために天界から強いエネルギーが降り注ぐと言われ、満月に清水を供える五月満月の秘儀が鞍馬山で執り行わていました。遥かヒマラヤでもこの夜に釈尊の徳を讃えてウエサクの祭りが敬虔に営まれている事がわかり、戦後、5月満月の秘儀を「ウエサクさい」とよんで広く公開し、全ての目覚めと平安を祈ります。
この時期にいろんなイベントが世界で行われることに、知ってか知らずか
5月にはべルテイン際(火の祭)が関連しているのですね
8月は盆。東京では7月に行いますが、太陽太陰暦では8月にあたります。
11月は一般に思い出すのは七五三でしょうか?
各地で収穫されたもので祝うのはいかがでしょう?
茶道では、亥は陰陽五行説で水にあたり、火災を逃れるとされるため、「亥の月の亥の日から火を使い始めると安全」といわれています。茶の湯では、「亥の子」の日に夏向けの風炉をしまい、炉に切り替える「炉開き」を行います。「炉開き」は「茶人の正月」ともいわれ、初夏に摘んで寝かせておいた新茶を初めて使う「口切り」をします。
ケルトから流れている影響かどうか、わかりませんが
このようにエネルギーの基点を大切にしている文化が日本にもあることは
共通していますね
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11月の初めのサマイン祭の死者の祝祭に続くのは「一陽来復」
あらゆる陰の中に新しい一筋の光が生まれる冬至。
西洋ではクリスマスを祝う。
この聖なるときと春分点の真ん中には2月に、三位一体のブリギッテの祭(インボルク)がある。それは白鳥に乗った光の女神が、医術と文芸と金工術(呪術)を人間に与えたことを意味している。ブリギッテの祭は聖母マリアお清めの日と姿を変えた。
8月ルグナサッドはブリギッテのちょうど向かい側。
夏の炎は最も高く燃え上がる。植生の女神は成熟に至ると世界から退く。果実とナッツが熟し、草原と野原が茶色に輝きに覆われると、光の乙女として現れ、太陽の花嫁となった妖精は、種子と死者の魂を守るために黄泉の国にいる黒い愛人のもとへ出発する。
我々がバッチの発見した魂の植物をより詳しく観察するとき、この神話の時間配分がいかに大切かわかる。